お前は何ば目指しよっとか◆熊本荒尾玉名大牟田の自転車好きと楽しむ、リーフの自転車回想録

ロードバイク・バッソ リーフを駆って自転車のあれこれに勤しむ、ゆかいなチャリバカ達(笑)との自転車回想録です。

2015年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年06月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

SR600FUJIに挑戦。新しい朝と本当の始まり。~PC1

これまで走ったBRMの600kmで仮眠の為の宿を取った事は一度も無い。

SR600は600kmで獲得標高10000m以上という規定があり、ランドヌール部門における制限時間は50時間。
規定は他に「獲得標高が10000mを超えて500m増えるごとに制限時間が1時間延びる」とあり、SR600FUJIの公式獲得標高は11105mなので制限時間は52時間となる。
平坦は18km/h以上 上りは7km/h以上(当社比)で進む事が出来れば、どこかで5時間程の仮眠を取っても3時間ほどのマージンでゴール出来るはず。

果たしてうまく行くかは判らないが52時間という長い時間を活かして、600kmでは初めて300km地点の長野県上田市に安宿を予約した。
予定では上田市到着は翌17時。まだまだ20時間近くあり、まずはこれが当面の目標となる。

blog02.jpg

高尾を出発していくつもの信号でストップ&ゴーを繰り返しながら、あきる野市、青梅市を通過した。
昼間はどうか判らないが、土曜の夜ではあったものの車は思いのほか往来が少なく走りやすかった。

一部は指示通りに自動車専用道路を迂回して歩行者トンネルへ。
RIMG5865.jpg

しばらく街灯や街明かりが続いたので、ライトも最小限でやり過ごす。
ただし土地勘の全く無いアウェーの道程。オダックス埼玉が提供しているコマ図とサイコンの距離計を逐一確認しながら、GPSのルート表示もフル活用。
雰囲気に飲まれないよう、地元の道でも走っているかの様に意識してペースを守る。
青梅市内は先程まで雨が降っていたかの様に路面がビショビショに濡れていたが、幸いここまで雨に降られてはいない。

青梅市を抜けると信号と明かりは少なくなり、何となく道も上り基調に。どうやら山に向かっている様だ。
時折走り屋の車が何台も抜き去って行く。
場所によってポツポツと雨が降ったが、夜空を見上げれば雲の切れ間から星が見えたりした。
小さな峠をいくつか越えて、やがて本格的な上り区間となってつづら折れの坂道が続く。
所々コーナーに街灯があり、行く手を見上げればまだまだ上りそうなのが判った。

23:42 PC1 山伏峠 45.7km 標高608m

走り屋のクルマが上から下って来たり、あるいは後ろから抜き去ったり。
まぁこんな時間に自転車が真っ暗な峠道を走っていること自体、反対に驚かせているかもしれないがw
ピークに到達すると向かって右側に「山伏峠」の標識を発見。さっそくこれを背景に写真を撮る。
RIMG5866.jpg

SR600のPCはすべて通過チェックで門限は無い。
その代りに通過証明として、この様に指定の背景とバイクに装着したSR600バッジを一緒に写す必要がある。

デジカメでの撮影はもちろん、データ消失を考えてiPhoneでも撮っておく。
公式サイトには各PCの参考写真が掲示してあり、それを印刷したものを持参し現場で確認。
夜間の場合はバッジと背景がちゃんと判読出来るようにライトを当て直したりして何枚も撮影した。
そうこうしているとあっという間に5分10分は経過していく。

スタートでN島さんに貰ったジェルで補給したら、ウエットな峠道をダウンヒル開始。
場所により靄が発生したり路面に浮石があったり下りは慎重に。
PCで停まっている間に汗も冷えて、思いのほか寒く途中でウインドブレーカーを羽織った。
下りの途中では下から赤色灯だけを回してパトカーが上がって来たり、さらに下った先のヘアピンでは大型スクーターが転倒していて、傍に立つライダーに声を掛けると「大丈夫です」とのこと。

やがてR299と合流したらそのまま秩父市内へ。
既に60kmを走りコンビニがあれば休憩でもと考えていたが、まだそんなには疲れてはいない。
そうしているうちに秩父市内を通過し、再び明かりの少ない郊外の道へ。
時刻は深夜1時。ここに来て連続して眠気に襲われ、タイミング良くバス停小屋を見つけて15分ほど仮眠。
そこから再び1時間ほど走り群馬県藤岡市に入ったところで、真っ暗な田畑の県道沿いにコンビニの明かりを見つけ、スタートから初めてのコンビニ休憩。

02:20 コンビニ休憩 セーブオン藤岡西平井店
RIMG5870.jpg
ピルクル あんぱん×2個 赤飯おにぎり を購入。

ぶっちゃけここがどこなのか?あとどれくらい走ったらどこら辺に出るのか?…判らないw
SR600はPCがコンビニとかじゃないので、自分で考え適度に休憩を入れないと知らない間に頑張り過ぎてしまいそうになる。
走り続ける為には、とにかく食べなきゃね。

さらに30分ほど走り続けると国道の大通りと合流し、しばらくして富岡製糸場の文字が。
おお!世界遺産登録で一躍有名になったあの富岡製糸場か!大型バスの駐車場案内や観光案内板が続く。
深夜とあって車は1台も通らず、代わりに新聞配達のバイクと抜きつ抜かれつ市街地を通過していく。

さて、富岡を通過したということは、いよいよこの先から本格的な上りや峠が待つ今回のSR600Fujiの真髄へと入って行く。
家畜や養鶏の施設が点在する長閑な県道を進むと、それまで気付かなかった黒く大きな山塊が連なっているのが遠くにぼんやり見えてくる。
それはやがて夜明けが近いことを意味していた。九州よりも東に位置しているので夜明けは私が知るよりも早く感じる。
そして再び2度目の睡魔が…道沿いに自販機の並ぶ横に東屋があってそこで15分ほど横になる。

時刻は4時半。アラームの音で目が覚めると辺りは明るくなっていた。
RIMG5871.jpg
朝の空気がヒンヤリと冷たい。目の前の険しい表情の妙義山に目を奪われる。
コールドしか無かったけど、缶コーヒーで目覚めの一杯を頂く。

醒めない夢でも見ているかの様な長くて短い夜が終わり、無事に朝を迎える事が出来た。
既に120km以上走ってはいるが、今日という長い一日の始まりでもあり、ここからが本当の始まり。

高い場所へと目指していく。
そこから見える何かに思いを馳せながら。

| ブルベ教のススメ | 01:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

SR600FUJIに挑戦。そのランドネの一歩へ。

自転車の楽しみ方は沢山あって、人の数だけ目指すベクトルも違っていたり同じだったり色々。

私はただ自転車で走ることが好きで、その中でも遠くまで走って行くことが好き。
ただしそれは速く遠くへ走れる訳でもなく、強く長く走れるという意味でもない。

何よりも自転車で高い場所に行くのはもっと好き。

とはいえ目指すは表彰台の一番高い所ではなく、峠や山頂のテッペン。
フェアプレーで人と競うのではなく、ただ自然と重力を相手に抗う。

先の見えないコーナーを抜けて次を目指すも、その歩みは遅く決して楽ではない。
ただ何故かヘアピンカーブだけは、どんな状況でもワクワクする。
180度変わるたび景色は大きく変化し、その先に見えてくるは更なる道程か、それとも。

あと少し、あともう少し。

その言葉が遥か頂への思いをさらに強くさせる。

そんな物好きの私が「Super Randonnées 600」(シューペル ランドネ=SR600)と呼ばれるACP認定の山岳ブルベに心惹かれるのは、当然の流れだった様に思う。

知らない土地、初めて通る道、どこまでも続く坂道、未経験の標高、そこでしか見られない風景。

日本には3つのSR600が用意されているが、そのうちの一つ「Super Randonnées Fuji(シューペル・ランドネ富士)」(通称 SR600Fuji)を今回5月16~19日に挑戦する機会を得て走って参りました。
IMG_1815.jpg

SR600についての詳細は こちら を、SR600FUJIについては こちら を参照して頂くとして、日頃行われているBRMシリーズとの主な違いは、
毎年4月下旬~11月中旬に走行可能なパーマネントであること、ルートは走行距離600kmで獲得標高10000m以上という規定、参加者が出走日時を決められる、制限時間を設けたランドヌール部門と1日80km以上を走行し制限時間を問わないツーリスト部門があること、などなど。
あとSR600を完走してもBRMのSR(スーパーランドナー)達成に必要な条件にカウントされない事は念のため申し上げておく。

▼ 続きを読む ▼

| ブルベ教のススメ | 20:39 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |