お前は何ば目指しよっとか◆熊本荒尾玉名大牟田の自転車好きと楽しむ、リーフの自転車回想録

ロードバイク・バッソ リーフを駆って自転車のあれこれに勤しむ、ゆかいなチャリバカ達(笑)との自転車回想録です。

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BRM427宗像1000km PC3人吉~PC7日向 SANBA Reverseな2日目

おはよう…少しは眠れたかい?

もしそう聞かれたら、自信は無いが答えはノーだ。
寝たような寝てないような…ただ目を閉じて横になっていただけ。
だからかは判らないが5時のアラームにキチンと身体が反応してくれた。

それでも雨も風も寒さも気にすることなく過ごせたのは、この場所のお陰であることは間違いない。
RIMG5243.jpg
濡れたウエアを広げて乾かし、着替えも不自由なくスムーズで、広くフラットな床面で横になれた。

この場所を教えてくれた友人に心から感謝したい。

明け方前に雨が降ったようだが、今は一時的に止んでいるようだった。
昨夜買ったおこわおにぎりと携行食のゼリー飲料で味気ない朝食を摂りながら、iPhoneで今日通過する各地の天気を確認するが、どうやらこの後から1日中雨が降り続くらしい。

現在319km地点。
今日2日目は613km地点の宮崎県日向市のPC7まで走るつもりだ。
その理由は事前に予約しておいた安宿の確保と、そこに着替えなどが入った自分宛の荷物を送ってあるから。
そして600km地点以降のPCクローズは長く設定されるルールなので、明日以降は余裕を持ってゴールを目指すことができる様になるのだ。

なので今日という日は意地でもハズすことは出来ない。

今にも降り出しそうな憂鬱な空を見上げながら、長い一日へと踏み出した。


人吉を後にするとすぐに上りが始まる。
前回の412熊本600kmでも越えた人吉ループ橋~加久藤トンネル~えびのループ橋だ。

2週間ぶりの人吉ループ橋(笑)
RIMG5244.jpg
人吉球磨地方では全国ニュースにもなった鳥インフルエンザの防疫検問が県境の道に設けてあり、熊本から鹿児島に抜けるこのR219も例外では無い。
人吉ループ橋の手前では消毒マットの上を進んで行く。

10kmの長い上りを経て、全長1800mの加久藤トンネルをくぐり宮崎県入り。
えびのループ橋を下り終える頃には雨が降り出しやがて本降りの雨に…ついに来たか。

加久藤トンネルの手前ではスタート以降初めてK池さんに会うことが出来たが、一夜を明かしたことで他のランドヌール
との位置関係はまったく判らない。
自分が遅れているのか、それとも順調にコマを進める位置にいるのかさえ判らない。
唯一の頼りは自分で決めた行程表の進捗度合で、今は30分ほど遅れ気味…といったところか。

キューシートNo.55の栗野橋にあったコンビニで緊急停車。
車体に取り付けたリアフェンダー(泥除け)はもともとタイヤとのクリアランスは最小だった。
雨水を巻き上げていく度に、ブレーキアーチとフェンダーを支える直下のステーとの間に砂利が噛み込み、ステーを押し下げて最小だったクリアランスが更に無くなってタイヤとハスり始めていた。
そこで2Lのミネラルウォーターを買いボトルを満たして、吸い口から勢いある流水を出して、噛み込んだ砂利を何度も洗い飛ばした。
お陰でクリアランスも元の位置まで戻り、タイヤとハスっている状態を解消した。

10:00 387.0km PC4ファミリーマート加治木小山田店 クローズ11:48

PCの目の前まで来たとき、GPS上のPC位置はまだ先を示していた。
一人のランドヌールが店先で食事をしていたので、停まって店名を確認するとここで間違いなかった。
もし店先に誰の姿も見かけなかったら、そのままスルーしていたかもしれない(焦)

雨天走行で身体が冷えていたので、具沢山の豚汁をおにぎりと一緒に食べた。
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店先で食べていると次々とランドヌールが到着。その中にはダンゴ虫会長の姿も。

やはり人吉か、あるいは加久藤を越えた道の駅えびので仮眠していたようだった。
走行中は誰とも会わないことも多い中、朝になればどこからともなく沸いたように出会う。
これもブルベの面白い現象の1つだ(笑)

加治木市内からはダンゴ虫会長と一緒に走る機会が多くなり、たぶん今まで走ったブルベの中で初めてのことだったと思う。

「高校生の夏休みに自転車で九州一周を2回した」話をすると「どのくらい(日数)掛かった?」と必ず聞かれるが、「私は一周15日掛かりました」と答えると、ダンゴ虫会長は「それが普通だよね。それを3日で走る俺たちの方がオカシイんだよ」と。
距離に執着し時間に追われる走りをする私達は確かにオ・カ・シ・イ。

前回の熊本600kmではPCだった隼人をR10に沿って国分を目指す。
右手に錦江湾が広がりその向こうにある桜島は、この日も雨で望むことは叶わなかった。

やがて都城への難所、牧之原の激坂区間が始まる。

坂の下でレインウエアを脱いでいるとダンゴ虫会長も追いつき一緒に激坂を上った。

坂の途中には鹿児島名産の黒酢を作っている「畑」がいくつもあった。
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会長とPBPとか今年の残るブルベのルートやらを話しながらこの激坂をやり過ごす。
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もはや6km/hも出ず、ケイデンスも50rpmを下回るヘロヘロフラフラな状態が延々5kmも続いた。

そんな激坂を上り終えると、今度はそれまでには無かった強風と激しい雨が襲う。
都城へ向かう下り基調のR10を進み始めると幾分収まったように思えたが、やがてそれは南東からの強い向かい風となって行く手を阻む。

正午を過ぎて少し何かお腹に入れようと、途中の道の駅すえよしに立ち寄ってみた。
ところがここのレストランはバイキングしかなくしかも料金は1000円。
結局トイレ休憩だけで済まし先を急ぐことにした。

だんだんと交通量と信号が多くなり、都城市内中心部を通過。
RIMG5250.jpg
今思えばここ都城でしっかり食事をしておけばよかった。

次のPCがある日南市までは50km以上、山岳ルートで途中に酒谷という道の駅があるというくらいの情報しか頭に無かった。
都城は盆地で入るにも出るにも山を越えなければならない場所。
頭にぼんやりと九州の地図を思い浮かべてはみるが、これから進む道のプロフィールだけは抜け落ちたかのように何も浮かばなかった。

手元のeTrexには最高地点と最低地点を示す無数のアイコンが、行く手のルート上に埋め尽くされているのを見て絶句した。
元気なときフレッシュな時ならこんな坂なんてことはないのだろう…。
延々と続く終わりのない上りの連続に、この区間は本当に苦しい思い出しかない。
雨は相変わらず降り続き、アゲインストの風を受けながら坂を上る。
こんな遅々として進まない状況が続けば、次のPCクローズに間に合わないのでは??
今回のブルベで初めてそんな弱音を吐いた。

ヘロヘロになりながら坂の途中で脚を着き、そういえば前のPCから何も口にしていなかったことを思い出し、フロントバッグに残っていた最後のおこわおにぎりを食べたがとても美味しかった。

気を取り直して再び少しずつ坂を上り始める。
ソックスの上から防水の為にビニール袋を履いていたが、先ほどから中に雨水が溜まって気持ち悪い状態になっていた。
ああ…早く楽になりたい…そう思い始めた時、前方にトンネルが見えてきた。
するとトンネルの出口にダンゴ虫会長の姿があり再び一緒になることが出来た。
「このトンネルを過ぎたらあとは下り。凄い所を下るから気をつけて。」

涙が出そうになった。
だって本当にキツかったんだから。

そしてダンゴ虫会長の予告通り長い長いダウンヒルが始まった。
谷間の斜面に掛けられた橋梁なのだが、よくぞこの様な場所にこんな巨大構造物を築けたな…と感心した。
谷から谷へと空間あるいは空中を橋梁のみで繋げた、大地から遠く離れた人工の道。
自分が通ってきたであろう方向を望むと、はるか上の靄の向こうに急角度で架けられた橋梁の姿が見えた。
2年前の1000kmではここを台風の最接近の最中に上ったというのだから、今回はここを下るルートになっただけでもまだマシな状況なのかもしれない。

16:59 492.5km PC6ローソン日南春日町店 クローズ18:52

到着するとKOTOさんN田さんが居られてスタート以来のの再会となった。
相変わらず風は強くコンビニの軒先に雨が降り込んでいたので、みんな表に背を向け立ったまま食事をしていた。
私は牛丼とカップラーメンを掻き込みながらiPhoneでチェックしていると、行程表より1時間半も遅れていたことで妻からのSMSがいくつもあった。
「とりあえずいまPC6日南に着いた」「予定より遅れても良いから、日向には意地でも今日中に着いてみせる」とだけ返事した。

KOTOさん、N田さん、ダンゴ虫会長は先にリスタートしていった。
私はズブ濡れのソックスを履き替えて、新しいビニール袋を被せてから遅れてリスタートした。

ここからは日向灘に沿ってリアス式の日南海岸を北上する進路を取る。
RIMG5252.jpg
夕方になり、日南を後にしてから雨風共に激しさを増した感じだ。

右手の日向灘から断続的に激しい横風が吹き付ける。
リアス式なので場所によって追い風にもなるが、猛烈な向かい風にもなった。
大粒の雨が顔や身体をに叩きつけ、視界を妨げ行く手を遮る。
2年前の台風(台風名SANBA・サンバ)直撃の最中に行われた1000kmには及ばないだろうが、今回もその次を行くほどのエクストリームな条件下を走っている。
まさに今回のブルベのサブタイトル、SANBA Reverseに相応しいじゃないか。

高校生の夏休みに九州一周した時に自転車でこの日南海岸を2度走った。
あの時旅行中に立ち寄った海辺の食堂の前を通ってその時のチャンポンの味を思い出してみたり、昼寝したバス停小屋がまだ残っているのを見て妙に嬉しかったり。
あれから20年近くが経ち私もいい大人になったが、またこうして自転車でここを走っている。
とても感慨深いモノを感じながら走っていると、激しい雨と風を少しだけ忘れさせてくれた。

あの当時は無かった現在の堀切峠バイパスは自転車の通行が出来ない為、手前から旧道にはずれて道の駅フェニックスの前を通過。
その先には思い出の堀切峠がある。

これは今も手元に数枚残る当時の写真。
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当時は第一次MTBブームで、私もクロモリのMTBでこうして旅行していた。

そして写真の構図を思い出しながら撮ってみたのがこちら。
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ちょっと違うけど(笑)、それにしても天気が荒れてるなぁ~www

ソテツが激しく風に揺れ、自転車も強風で吹っ飛びそうだ。
RIMG5259n.jpg

そんな思い出に浸りながら新婚旅行の目的地(いつの時代だよw)青島を日没ごろ通過
そういえば一緒に参加しているワッキーさんは青島のホテルで洗濯と仮眠をするとか言っていたな。
今頃どの辺りを進んでいるのか?まだ元気に走っているのだろうか?

再びバイパスと合流し、高速道路のような広くて速度差のあるR10を宮崎市内目指して走る。
道の先には宮崎空港の煌々とした明かりが広がり、飛行機が離陸していくのが見て取れた。

R10のバイパスを離れ、空港のすぐ側を通って宮崎の市街地へ。
そしてキューシート通りにコマを進めいると…??
本来通るべきルート上の橋が無い…というより実際に無くなっている(笑)
おい!次の昭和町のコマはこの橋の向こう側なのにwww
橋の手前の標識には迂回の指示があるので、一度立ち止まってGPSの画面をスクロールして探索すると、ここから400mほどの下流に橋が架かっており、それを渡るとその先のルートに復帰出来ることが判った。
あとで聞いたら、他のランドヌールも同様の迂回措置を取ったとのこと。

それからは長い長い平坦が続いていった。
右手の奥にはシーガイアがある一ツ葉の松林が真っ黒な影の様に続いているのが判る。
市街地から相当離れた郊外で再びR10に復帰。
このあたりの事は降り続く雨と疲労と、単調過ぎる道のりであまり記憶に無い。

スブ濡れのドブネズミの様な姿で、570km付近にある高鍋町のコンビニに立ち寄る。
すると先行していたN田さんの姿もそこにはあった。
私はホットドックでお腹を満たし、一緒になったN田さんとはあまり会話を交わさなかった様に思う。
きっと相当疲れていたのだと思うが、早く日向に着きたいという思いから休憩もそこそこに先にリスタートした。

高鍋を過ぎるとそれまでの単調な平坦から一転、今度はアップダウンが始まった。
だがすぐにルートは佐土原からR10を離れ、海沿いの川南駅のある方へ一気に下りていく。
その手前で東京から来たカッチン氏と一緒になり、真っ暗な道を二人で走った。

すぐ横を日豊本線が通りその向こうには日向灘が広がっているのだが、外灯もほとんど無い真っ暗な一本道が続く以外はその姿を見ることは出来ない。
横の線路はすぐ判ったが、海が近いのは打ち寄せる波の音で判断した。

どこだったか川南駅を過ぎたところで、都農駅がある方に右折するところを一緒に走っていたカッチン氏が勢いそのままに道なりに直進してしまった。
すぐに「違う!そっちじゃない!」と叫んだが、強い風と雨の中ではその声もかき消されてしまったようだ。

再び一人になり、都農の先からR10に復帰した時点でPC7日向まで残り20km。
この時点で南東からの強い追い風に助けられてはいたが、いくつかのアップダウンが続いて最後まですんなりとは走らせて貰えなかった。

23:30 612.8km PC7セブンイレブン日向大王1丁目店 クローズ3:08

何とか日付が変わる前に日向まで走ってくることが出来た。
本日のミッション、これにて完遂である。
そしてここ日向のPCには、PC3美里佐俣でサポートをしていた清ちゃんの姿があった。
その清ちゃんからダンゴ虫会長が30分ほど前に到着しこの先のAZホテルに宿泊すること、ワッキーさんが何とか日南まで辿り着いたものの、相当ギリギリで日向に向かっているらしいがPCに間に合うかは微妙だ、ということを聞かされた。

ホテルの部屋で食べようとカップラーメンを買ってレシートを貰う。
予約していたホテルはPCから2.5kmほど手前のルート上にあったので、ルートを少し戻って「ホテルニューはやた」には何とか約束の0時までにチェックインすることが出来た。
ロビーの入口前には同じ参加者のエイジさんの自転車が立て掛けてあった。
このホテルは私が知る限り他にカタヤマさんも利用することになっていたらしいが、残念なことにカタヤマさんは人吉で早々にDNFしてしまったらしい。

ようやく部屋に入ってシャワーを浴びすぐに寝たいところだが、フロントで受け取った自分宛の荷物を開け着替えやら電池を総入れ替え。
明日も引き続き着るウエアは洗濯と乾燥機に掛け、明日以降使わないものは再び元のダンボール箱に詰めて自宅に着払いで送る手続きを取った。

こうしてようやくベットで横になったのは深夜1時半ごろ。
窓に打ち付ける雨にやや不安を覚えながら、今は必死に回復に努めるべくつかの間の休息に入ったのだった。


次回「PC7日向~PC10みやこ 観光とグルメと銭湯の3日目」に続きます。

またね。

| ブルベ教のススメ | 18:59 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

日向ではPCに来る皆さんのほとんどが疲れ果てておられました。
リーフさんと同じく、都城からの登り、鉄道線路側の雨で見えない
単調な道路で精神的にもまいっておられる方ばかりでした。

気温自体はそうでもなかったのですが、雨と風でかなり体感温度は
低かったように思います。あの、ダンゴ虫会長でさえ、元気はあるが、言葉少なめでしたからねぇ(笑)。コンビニも、ひさしの長い
所をPCに選んでもらえればいいのですがね・・・

| 清ちゃん | 2014/05/08 21:34 | URL |

1000km完走お疲れ様です。
ご一緒した嘉麻400kmからもう一度400kmを走られ、600kmを走られ更に1000kmですか!
凄すぎですねぇ~
僕も今月嘉麻600kmを走ります。完走できるといいのです・・・

| マロンパパ | 2014/05/09 22:37 | URL | ≫ EDIT

>清ちゃん

その節はPC3とPC7でのサポート大変ご苦労様でした。
私はもとより、困っていたランドヌールを助けて頂いたりと、本当にお世話になりました。
PC7の到着では心身共に疲れ果ててましたね。
とにかく600kmを過ぎた日向に間に合うか否かで、完走への道が半分決まるようなものでしたから、みんな必死だったことと思います。

| リーフ | 2014/05/10 00:34 | URL |

>マロンパパさん

ありがとうございます!
400kmは次の600kmのため、600kmは次の1000kmのため。
といった感じで取り組んだ結果、何とか初1000kmで完走に繋がったのだと思います。
スタートから雨と分かっていてもDNSせず走る。
様々はシーンを経験し沢山走った分だけ、次のブルベの完走がまた一歩近づく気がします。

531嘉麻600kmは正直言って難易度は高いです。
長い距離と時間の中で補給の難しい区間もあり、万が一DNFする際も難しい選択を迫られると思います。
どうか無事に朝を迎えられて完走されることを願っております。

| リーフ | 2014/05/10 00:42 | URL |















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