お前は何ば目指しよっとか◆熊本荒尾玉名大牟田の自転車好きと楽しむ、リーフの自転車回想録

ロードバイク・バッソ リーフを駆って自転車のあれこれに勤しむ、ゆかいなチャリバカ達(笑)との自転車回想録です。

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BRM427宗像1000km PC10みやこ~ゴール 1000kmを終えて。認定より大事なモノ。

どうしようか、少し迷っていた。

今はまだPC10のコンビニ、ミニストップ内のイートインコーナーにいる。
ここで4時まで仮眠でもと考えながら走って来たが、思いのほか店内のBGMやら人の出入りとかが気になってゆっくり出来ない。
結局20分ほど無駄に過ごした後、先に進むことにして一旦店を出た。
ちょうど入れ違いでカッチン氏がPCに到着する。

ちなみにコンビニの向かいにはジョイフルがあったが、残念ながら営業時間は深夜1時まで。
コンビニの前の交差点を左に行けばR201沿いに道の駅香春があるのだが、残念ながらルートは右に進むことになっている。
そして少し走れば味見隧道の上りが始まり、そこから金辺峠~鱒淵ダムとやはり上りが続く。

PC10までは勢いで走ってきたところもあって何とかなったが、20時間前に宮崎県日向市を出発してから仮眠らしい仮眠をしていなかったので、この先進む道のりのことを考えれば、事前の行程表通りここら辺で一度仮眠をするのがベストだと感じた。

どうする?ここは一度PCに戻ってイートインコーナーのテーブルにうっ伏す方がマシか?

やがてR201から味見隧道に向かう最初の左折ポイントに差し掛かった時、バス停小屋…というより屋根付きバス停の前を通過。
一瞬迷ったがこの先にもうこれ以上の場所は無い!と判断しUターン。
アラームを4時にセットしてバス停のベンチに横になった。

サイコンの表示では気温は12℃くらいだったと思う。
一応囲いはあったので風の侵入は無かったが、目の前の国道を大型車が通ると風が吹き込み、結局は横になって目を閉じただけで時間は過ぎていった。
アラームが鳴って起きるが横になって目を閉じただけとはいえ、お陰で頭はだいぶスッキリして、これ以上眠気が襲って来ないことを祈りつつリスタートした。


味見隧道までの上りは短かったものの一気に上らされた感じで、残り100kmを切ってから踏み込むようなペダリングを強いられるシーンではたいぶ辛くなってきた。
思いのほか寒かったので、トンネルの出口でウインドブレーカーを着てから下る。

続いて金辺峠、今回は峠の下を走るR322の第二金辺トンネルを進む。
横をJR日田英彦山線が通り、ダラダラとした緩斜面のR322を上っていくが、小倉へ向かう幹線道路だからか、すぐ脇を猛スピードで次々と大型車が追い抜いていく。
そんなトラックの風圧に耐えながらノロノロとしか上って行けないが、kameiさんがトラックに引っ掛けられて怪我をされた話しを思い出すと怖くて仕方なかった。
なのでようやく辿り着いた金辺トンネル内では歩道に上がって進んだ。

トンネルを過ぎたらあとはしばらく下り…では無かった。
トンネルを抜けて100mくらい下ったところでeTrexの近接アラームが鳴る。

え?何の転換点だっけ??
と考えながら下っていたら再びアラームが鳴る。

GPS画面に目線を落とすより早く「鱒淵ダム」の標識が視界に飛び込んできた。
減速して慌てて左折するが、そこはいきなり激坂の上り。
シフトダウンが間に合わず、重いギヤのまま失速して立ちゴケしそうになり危なかった。

日頃は人や車の往来が無いのか路面は荒れて小石が浮いており、それに何だかウエットで滑りやすく、ただでさえ急勾配の上りなのに非常に難儀した。
ヘロヘロになりながら鱒淵ダムの畔を進んでいると、前方にランドヌールを発見。
そのあとの下りでパスしたが、今思うとishishiさんと、てれすけさんのお二人だったように思う。

ダムから下り終えた頃には空も明るくなって周囲の様子が見えてくる。
長かった最後の夜も終わり、無事に新しい朝を迎えることが出来た。
いつもそうだが、ブルベで朝を迎えるとホッとするのと同時に嬉しくもなる。

そして当初の予定通り、夜明けと共に合馬~畑ダムの最後の上りへ向かった。
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それまで若干眠気が残っていたように感じていたが、夜明けと共に頭も冴えてくる。
途中で休憩を入れるか朝飯でも食べようかと思ったが、今はさっさとラスボスの合馬~畑ダムをやっつけてからにして、朝飯は楽しみに取っておくことにした。

徐々に目の前に広がる山が近づき、いつしか本格的な上り区間に入っていく。
左手には九州道の高架が走り、山肌にはトンネルの坑口がぽっかり開いていた。
のちに知ることになるが、そのトンネルは福岡県内を通る九州道で最長の、全長3500m超の福知山トンネルだった。

周囲は竹林が広がり、この当時まさに旬であった筍狩りが楽しめる観光農園や、筍料理が食べられるお店が並んでいる。
小倉が地元のヒデさんによれば、そんな旬の筍を求めて昼間であれば大変混み合うらしい。

ルートは福知山トンネルの坑口下で九州道をアンダーパス。
そこから一気に斜度が増し、高度を上げつつ回り込みながらトンネル坑口の真上を通過。

急斜面をヘアピンカーブで繋ぐように、薄暗くウエットな竹林の中の坂道を上る。
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さすがは北九州のローディー達のベンチマークだという激坂(え?違うの?w)…めちゃくちゃパンチがあるぜ。

疲労がピークに達し、はっきり言って脚はもう残っていないに等しい。
超長距離を走り続けて、自然とその為に必要な走り方が身に付き、同時に身体がそれに適したエネルギー変換と消費を行おうとする。
あくまで一定の強度を保とうとし、強い負荷を与えようとすると身体が勝手にセーフモードに入ろうとしているようだ。
なので今は上りが非常に辛い。
まったく進まない訳ではなのだが、とにかく押して進むそれと大して変わらないほどだった。

右のペダルを踏めば1mほどの距離を進み、そこから左のペダルを踏めばさらにもう1mほど距離を進むことが出来た。

その繰り返し。

だが終わらない坂なんて無い。

いくつものコーナーと、これでもか!と続く上りも終わり、ようやく下り。(嬉)

…と思ったら下り終えてすぐに、今度は畑ダムへの上りが始まった。
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うわぁぁぁぁん!!! もう上れないよぉ!!!!(大泣)

さっきは終わらない坂なんて無い、と言ったがアレは嘘だ(笑)

あーー…早くこの距離と時間と苦痛の呪縛から開放されたい。
誰でもいい…ひと思いに今すぐ俺を楽にしてくれーー。

その時ふと昨夜見たFacebookで、たいかんさんの投稿したメッセージを思い出す。
「ホテルのご好意で7時~9時まで朝風呂に入れますので、頑張ってゴールして下さい」(確かこの様な内容だった思う)

ブルベのあとの風呂は格別。最高だ。まさに天国。極楽とも言っていい。
先ほどの話じゃないが、呪縛から開放され身も心も開放される瞬間だ。
「人間、最後の娯楽は風呂」
それくらいに私はお風呂や温泉が大好きだ。特にブルベ後のそれは別格である。

1日目は期待と不安が入り混じったまま、319km先の人吉を目指した。
2日目はほぼ丸1日中雨と風に曝されながら、安宿の快適なベットが待つ613km地点の日向まで走った。
3日目は最終PCを目指しつつ、大好きなお風呂を最大目標に定めたことで苦手な平地巡航を頑張れた。

そうだ、いつだって目標を定めて頑張って走ってきたじゃないか。
そんな今だって、私にはこの上なく最大にして最高の目標が出来たじゃないか!

よし!ホテルの朝風呂に入りたいから、絶対に9時までにゴールしてやる!!
(おい!完走が最大にして最高の目標じゃないんかいwww)

最後の上りのピーク手前にあるラブボのような施設。
「おひとりでもカップルでもどうぞ」「森の恵みでお肌も体もリフレッシュ」の看板が並ぶ。
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俺にはもっとイイものが待ってんだよ!そんなんで俺は騙されないぜ!

最後の力を振り絞って、ピークのトンネルを通過。
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やったー!!!ラスボスの合馬~畑ダムの上りを制したぜ!!!

スリッピーでバンピーな長い下りを進むと、やがて畑ダムの貯水池が見えてきた。
その畔から後ろを振り返ると、さっきまで必死になって越えたた山々がよく見える。
それにしてもめちゃくちゃキツかったな~。
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「合馬の馬鹿ヤロー!!!よくもイジメくれたなー!キツかったじゃねーかよ!!」

畑ダムから下りると、周囲は一気に住宅街となった。
北九州都市高4号線をアンダーパスして中間市へ。
この日は月曜日で平日ということもあり、通勤や通学で行きかう車や自転車が少しずつ増えつつある。

お腹もかなり空いてきて、少しハンガーノック気味に遠賀川の堤防沿いを下流に向かって進む。
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先ほどまで雨が降っていたのか路面はかなり濡れていた。
未明から今朝にかけて通過時間によってはしっかりと降られたランドヌールもいたらしいが、幸い私は昨日の日向市から400km近く一度も雨に降られてはいない。
きっとリアバッグに入れて持ち帰っている、臼杵で立ち寄った福良神社のご利益のお陰かな(笑)

7時半前、岡垣町のR495に出たところにあったローソンで朝ごはん。
通勤客で混み合うコンビニの軒先で、マカロニグラタンとビックカツサンドを喰らう。
こんなことをこのブルベでするのは、もうこれが最後だ。

ゴールまで残り10km、フィナーレに相応しく海を見ながらの快走路を進む。
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疲れが嘘のように吹っ飛び、振り絞るというより自然と脚が気持ちよく回った。

やがてサイコンの距離数が1000kmの大台を示そうかという頃…
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ゴールのある宗像市に入った!

やっと距離と時間と疲労の呪縛から開放される。もうペダルを漕がなくていい。
けれど私の1000kmが終わってしまう。
でも朝風呂に入れるのは何よりも嬉しい。
これで楽になれるのだ。

8:27 1002.0km ゴール 福岡県宗像市 神湊スカイホテル クローズ13:00

こうして無事に70時間27分で、念願の1000km認定完走を果たすことが出来ました。
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ホテルの外に自転車を置き、ロビーに入ると先にゴールした方々やスタッフの皆さんが待っている。
「お疲れ様~」 その言葉に疲れも忘れ、ただ笑みだけがこぼれます。

そんなロビーに入るや否や、私が最初に発した言葉はもちろん…

朝風呂 間に合いますか?!

ゴール受付では先着のランドヌールがまだ受付中でしたので、早くお風呂に入りたそうな私を見るに見かねて、
「あのーブルベカードにサインだけして貰えたら、あとのはお風呂から上がってからでもいいですよ…」

そう…認定より大切なもの…それはズバリ!お風呂です!(笑)

…とはいえ、これは始めから思い描いたストーリーが見事にハマったこと、それに従って最後まで己を信じて走り続けた結果、こうして余力を持ってゴール出来たから言えることでもあるのですが。
それにしても1000km走った後のお風呂は…想像以上に格別でした♥

今年はこの1000kmを最大目標に定め、とにかく沢山走って経験を積むことを理由に、1月からほぼ2週間おきに積極的にブルベを走ってきました。
直近では3月末の熊本400km、その2週間後の熊本600kmといずれも長時間の雨天ブルベとなり、この2つの認定経験が今後のブルベを続けていく上でも、私の経験値を押し上げたに違いありません。
この1000kmの1週間前にはとても素晴らしいサイクルイベントへのお誘いを受けていたのですが、1000kmを完走する確立を上げておく為にも、それを断ってまで2週間前の熊本600kmは特に走っておく必要がありました。

そんなことを経て1000kmを認定完走出来たことには、並々ならぬ嬉しさと同時に、やれば出来るんだという大きな自信を、改めて確認する事が出来たように思います。
そして、国内や世界にはまだまだ素晴らしい超長距離ブルベが沢山ありますが、その入口ともいうべき1000kmというビックタイトルでの結果を、こうしたカタチで皆さんにご報告出来ることを誇りに思います。
周囲の仲間や友人をはじめ、Facebookでも沢山の応援やメッセージ、本当にありがとうございました!

それから長い長い文章にお付き合い下さり、ありがとうございました。

今年のブルベはここで一区切り、またどこかのブルベからシーズン2を始めます。

またね。

| ブルベ教のススメ | 17:18 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

いやぁ・・・何と言うか・・・本当にお疲れ様でした。
それ以外の言葉がないですよね・・

私もまる一日走りっぱなしというのはありましたけど、
三日間というのは考えた事もなかったですよね。
でもそれを計画だてて、やり遂げるってすごいと思います。

それといつも思うのが、自転車も幸せですよね。
60万円の自転車買ったって、飾りになっているような自転車、
半分見せびらかしのようにしか乗られていない自転車って
可哀そうです。やっぱり自転車って乗ってナンボのものと
思いますよ。

しかし、コース図を見ただけで疲れ、ブログを読んで想像して
疲れてしまいました(笑)。お疲れ様でしたって!今、何時なんだ!
明日朝(今日)、早いのにぃ!仮眠でもとる事に致しませう。

| 清ちゃん | 2014/05/21 03:15 | URL |















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