お前は何ば目指しよっとか◆熊本荒尾玉名大牟田の自転車好きと楽しむ、リーフの自転車回想録

ロードバイク・バッソ リーフを駆って自転車のあれこれに勤しむ、ゆかいなチャリバカ達(笑)との自転車回想録です。

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SR600Fujiに挑戦。つかの間の休息と、夜と朝の狭間で。

SR600Fujiが終わった5月末に、地元で気の合う友人達で完走報告会なる飲み会を行った。
その翌日、これに参加してくれた一人の友人とやり取りしたSNSの一文にこんな事が書いてあった。
「リーフさんの身体にはまだあの風景と風の感覚が残っていると思いました。」
それを言われて何だかハッとさせられた気がしました。
それだけ達成感が滲み出ていたのでしょうか。きっと目をキラキラさせながら、標高2000mを超えたとか、標高1000m超の山岳地帯を延々120km以上も走ったとか、話していたんでしょうね(笑)
年間を通じて参加しているBRMシリーズとは、全く別の達成感が味わえ、そして深く心に残る事は間違いないようです。

夜になったり雨が降ったり、ひどく疲れていたりすると走る事と自分の事だけで精一杯になり、その度に写真もだんだんと少なくなっていきますが(笑)、挑戦する気は芽生えなくとも一緒に走っている雰囲気が少しでも伝わり共有出来ればいいなと思います。

SR600FUJI4.jpg

さて、日本国道最高地点である渋峠に登頂したあとは、それまでの長い長い上りと同様、今度は長野県側に長い長い下りが続いていきます。
実は日本国道最高地点の碑は峠から少し群馬県側にあり、もう少し進むと建物の真ん中に県境が走る渋峠ホテルある。

155_img02.jpg
渋峠ホテルの公式サイト内の写真より抜粋

周囲にはまだまだ雪が沢山残っていて、最後の春スキーを楽しむ人達で賑わっていた。

朝から頑張って上り続けてやっとの思いで辿り着いた渋峠だが、そんなものはもう昔の話とでも云わんばかりに道は徐々に下り始める。
峠とはそういうものだ。ここを下ればまた新しいフィールドが待っている。けれど後には戻れない。
前進あるのみ!…そう峠が言っている様な気さえする。


渋峠に至る長野県側で印象的なスノーシェッドを抜けると、遠くに連なった山々が目線と同じ高さに望む。
通行止となる冬の間は深い雪で覆われるため、路面はひび割れて無数の補修痕がずっど続く。
目地や割れ目に注意しながらの長い長いダウンヒル。

脚が長い下りで休み疲れ無いように時々クルクルとペダルを回し続けた。
10分20分と下り続けても標高はまだ軽く1500m以上を指し示している。
そうやって走っていたら、だんだんと眠くなってきた。
そりゃそうだ。昨日の21時に高尾をスタートしてから、仮眠らしい仮眠はせいぜい30分程度。もう既に16時間以上は走り続けている。
長い下りに入ってほとんど体を動かさなくなり、脳が休息を欲している様だ。
眠気を我慢して速度をやや落として下り続けるも、一瞬意識が吹っ飛んでいた感覚が何度も襲う。
センターラインに寄りかけたり、無駄なブレーキングが多くなる。

いい加減どこかで休まないと…途中にあった広い駐車エリアが目に止まり、そこのベンチで横になりました。
日陰も無い場所でしたが、顔をキャップで覆いとにかく泥の様に寝ていて、20分は経過していたと思う。
ツーリングバイクの排気音とライダーの会話で目が覚めて起床。草津のコンビニで買った冷凍パックのアクエリアスが有ったのを思い出し飲むと、いい感じに冷たくてとても美味しかった。

15:05 PC4 道の駅北信州やまのうち 234.8km 標高569m

あとでログで確認すると仮眠した場所は標高1300mあたり。
そこからループ橋を経てまだまだ下り続けた先の途中にある道の駅がPC4。
渋峠から1時間半の長い長いダウンヒルでした。

到着してすぐに証明写真用の指定された案内板を探しますが見つからず。
RIMG5932.jpg
確認用の参考写真と補足説明をよく読み、これで間違いないと判断し写真に収めた。
とはいえこれだけで10分15分なんてあっという間に時間が過ぎていく。

ここまでコンビニの菓子パンばかりだったので、ちゃんとした物を食べておこうと併設の食堂へ。

信州ということで大好物のお蕎麦を頂きました。
IMG_1836.jpg
少し濃い目に感じたお汁も、身体が欲していたのか最後まで飲み干し満足。

蕎麦を食べながらこの先の行程を確認。宿泊先を確保してある上田市までは60kmちょい。
その途中にある次のPC5である菅平高原までは35kmとそう遠くはないが、その標高は1321mとしている。
アプローチまでは少し平坦が続くが、道が上り始めたらそこから比較的短い登坂距離で一気に標高を上げる事になるだろう。

当初の目標は「夕方までに上田市」だったが、実際のところここまでちょうど2時間遅れている。
頑張っちゃいるけどこれが今の私の全て。仕方ない。目標を「日没までにPC5到着」に変更。そこから19時くらいまでに宿泊先へのチェックインを目指す。

道の駅をリスタートして、すぐに南へ転進。長野電鉄に沿って中野市~須坂市を通過。
県庁所在地である長野市内の近いところを進んでいた事を後になって知った。
割合に強い風が背中から吹いていて、田畑や果樹園の広がる長閑な道を快走していく。
上りと違ってあまり踏まなくてもそこそこの速度で進んでいく。当たり前の事だがこれが妙に嬉しかった。

16:38 ファミリーマート須坂村石店

エナジードリンク(たぶんライジンだったと思う)

道の駅から10kmほど走って、菅平や上田に続くR406に合流した所で上りの前のコンビニ休憩。
iPhoneでFacebookをチェックしていたら、「東日本は九州より日没が早いです」というコメントに目が止まった。コメントの主は清ちゃんだった。
なるほど確かに。まだ17時前だというのに陽は傾き空が夕焼け色に染まろうとしている。この時期であれば九州は19時半くらいまでそこそこ明るかったりする。
GoogleMapでその先の道なりを頭に入れて、休憩もそこそこに足早にリスタートした。

そして道もいよいよ上りのアプローチに入る。

菅平まで18kmの文字が果てしなく遠くに感じる。
RIMG5933.jpg

陽はいよいよ山陰に入ろうとし、遠くから17時を知らせるメロディー放送が聞こえてきた。
RIMG5934.jpg

それに合わせたかの様に登坂車線と10%前後の直登の上り坂が始まった。
あまり先を見ずにただ淡々とペダルをじっくり回し続ける。
それが終わると今度は行く手の頭上に幾重にも続く橋とガードレールが見えた。
それは谷と谷を結び、上へ上と伸びているのが、遥か下から見上げても判るほど。
実際に上ってみて感じたのは、ちょうど東陽から上る大通峠(熊本市内から五木村に抜ける峠の1つ)と思えたこと。
雰囲気もよく似ている。ほんと同じだ。

ブラインドのカーブを抜けてまた上りは続き、ヘアピンの度に車の往来に注意を払いながら、なるべく高低差の緩い外側を選んで上った。
眼下に自分が走ってきた道が見える。それでも前をみればまだまだ上り坂は続いていた。

18:24 PC5 菅平高原(市境)269.7km 標高1321m

それまでの長く急な勾配が少し緩み始めた。もう陽は背後の山々の向こうに落ちて、辺りは夕闇が迫ろうとしている。
緩んだ坂の向こうに茶色の看板が見えた時は、思わず安堵と苦痛が混じった声と溜息が漏れた。

RIMG5936.jpg
念のため参考写真で確認して証明写真を収めたら、上田市までの行程を確認。

あとは下るだけとはいえ、まだ20km以上はある。
頂上付近は車の往来がほとんどなく、スポーツ施設や商店らしき建物はあるものの人の気配を感じない。
しばらく下って菅平ダム横の平坦を通過すると再び道は下りに。その頃にはもうすっかり暗くなり始めてライトを点灯。
下りの途中でR144と合流するとそこからほぼ直線的なダウンヒルが続き、追い風にも乗ってどんどんスピードを上げて上田市を目指した。

19:30 上田西洋旅籠館(宿泊先)

結局は予約しておいた19時のチェックインに間に合いそうに無かったので、途中で少し遅れそうな事を電話連絡。
上田菅平ICの先にあるコンビニで夕食を買い込み、その先にある目的の宿泊先に辿り着いた。
ここの宿はルートから200mほど外れただけの場所にあり、これまで多くのランドヌールがSR600Fujiで利用している。

上田西洋旅籠館(公式サイト)

ちなみにここは楽天トラベルから予約し、宿泊料は予約時現在で素泊り3700円。
部屋にトイレと風呂が無く禁煙部屋が無い旧館の部屋ということでこの値段らしいが、お風呂は併設の温泉施設が無料で利用できる。
自転車は相談の上で、部屋のある2階フロアのエントランスに置かせて貰えたが、もちろん自転車を抱えて階段を上がって行く。
クタクタの身体ではちょっと辛かったかも(笑)
深夜にチェックアウトする旨を伝えるとフロントのカウンターに置いたカゴに部屋の鍵を入れて帰ればよいとのこと。
ホテルもランドヌールの対応に慣れていらっしゃる様子が印象的でした。

さて、何とか中間地点でもある上田市まで辿り着くことが出来たが、現時点で2時間遅れている。
遅れているという考えはあくまでも私の頭の中での話。遅れを元に戻したいのであれば、仮眠時間を短くして当初の予定通りにチェックアウトすればいい。
ただ今はすごく疲れている。また明日も沢山の坂を上る事を考えたら一度しっかりと休んでおきたいとも思う。

部屋でコンビニ飯を食べながら荷物を整理し、隣の温泉施設で短い入浴を終えながら、どうするか考えた。
再び部屋に戻ると時刻は20時半。疲れを少しでも癒すため0時まで3時間半寝ることにした。2時間の遅れはそのままだ。

その次に気付いた時は0時を告げるアラーム音だった。
やれやれ…また長い一日が始まる。そしてゴールするのだ。

天気をチェックすると現在の上田市の気温は11℃で、これから向かう美ヶ原は標高1940mということもあって5℃という予報だ。
気温は事前に予想出来ていたので、これまでただのお荷物となっていたウインタータイツやら厚手の冬用グローブの出番となった。

厚手の起毛インナーやシューズカバーなど、5月中旬にも関わらずアイテムは厳冬期のそれと変わらない。
ウインドブレークタイツはパット無しなので、レーパンの上から履けるし暑くなったらすぐに脱げる。
この先数時間はずっと上りっぱなしだし、一番気温の低い夜明け頃を過ぎて陽が昇るまでしのげれば良い。
それでも寒くなる様なら雨対策のGORE-TEXレインジャケットを羽織るし、タイツの下にレッグウォーマーを履けばよい。

結局、準備を終えてリスタートしたのは1時前だった。
ホテルを出てすぐにオンコースに復帰。再びサドルに跨るとお尻が痛い(笑)

1:20 PC6 信濃国分寺 295.4km 標高468m

RIMG5940.jpg
ホテルを出て約3kmほどルート進むと右手にある。深夜で分り難いかもしれないと思い、事前にGoogleストリートビューで位置を予習しておいたのでピンポイントで到着。
ヘッドライトと前照灯を使い背景とバイクと全体的に写し込むのに少し苦労した。

そしてR18を離れて、いよいよ美ヶ原に向かい始める。
RIMG5941.jpg

1:40 セブンイレブン丸子長瀬店

中華丼 4個入りロールパン 麦茶1リットル

この先、美ヶ原へのヒルクライムを経て、372km地点の白樺湖にあるローソンまで約70km間は補給出来る場所が無いので、視界に入ったコンビニで早々に補給を済ませる。

ここのセブンイレブンはイートインコーナーがありました。
RIMG5942.jpg

この先にもR152沿いには他にセーブオンなどのコンビニが数軒あったが、国道から離れて上りが始まるK62に入ると途端に何もなくなる。
道沿いには民家が点在し、数百mおきにポツポツと街灯がある以外は真っ暗な緩い上り坂が続く。

何げに数メートル離れた庭先か家庭菜園のある暗がりにヘッドライトのスポット光を向けた。
するとそこには10数匹以上は居たと見られる大人や子供の鹿の群れがいて、ビックリ仰天!
当然あちらもビックリ驚いて一斉にさらに奥の林の中に消えて行きました。

コンビニを出て1時間ほど上り続けた坂の途中で休憩。
RIMG5943.jpg
K62にはR152から別れて美ヶ原の登り口にある武石観光センターまでの約12kmの間にダイドーの自販機が3ヶ所ある。
夏場だとこれらが唯一の給水ポイントとなるだろう。
そこから先の美ヶ原までは何も手に入らないし、早朝や深夜に美ヶ原に到着しても道の駅は開いていない。
食べる物も手前のコンビニで入手しておきたい。

3:43 武石観光センター 標高1084m

さらに30分かけて上り続けると民家も疎らになり周辺の山が急に迫ってくるのが感じられる。
坂の先に道の駅の様な建物と美ヶ原高原美術館の案内板が見えてきた。

ちなみにこれから向かう美ヶ原周辺には体長1m前後のツキノワ熊が目撃されているとのこと。
正直言ってヤバいです!w

なのでここからは熊鈴代わりの「キヅキベル」をハンドルに装着。
RIMG5944.jpg
さて、どうなることやら…

今は手前の長いアプローチをようやく終えたところ。
RIMG5945.jpg
ここから美ヶ原への本格的な12kmの登坂が始まる。

目指す彼の地は徐々に迫る漆黒の山塊にあって、どれほど高い場所にあり、どれだけの困難が待ち受けているのか、全く見当がつかない。

何げに見上げた夜空には満天の星が広がっている。

けれど今は夜明けがとても待ち遠しかった。

| ブルベ教のススメ | 03:41 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

私も学生の頃は信州の峠をいくつも越えましたが、夜なんて走った事がありませんし、走ろうなどと思った事もありません。やっぱ、ブルベ人はへ〇タイですよね~

| 清ちゃん | 2015/06/09 12:07 | URL |

>清ちゃん

九州ではお目にかかれない長大で険しい峠や坂道が沢山あって、とても走り甲斐がありました。とはいえ変化する周囲の景色をはじめ、何よりも頂上からの眺望はまた格別でした。
夜明け前の美ヶ原登頂を覚悟して臨んでおりましたが、結果的にその美ヶ原で朝陽を浴びてそこからの望む神々しいばかりの景色を望む事が出来たのは、とてもいい思い出となりました。

| リーフ | 2015/08/23 23:28 | URL |















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