お前は何ば目指しよっとか◆熊本荒尾玉名大牟田の自転車好きと楽しむ、リーフの自転車回想録

ロードバイク・バッソ リーフを駆って自転車のあれこれに勤しむ、ゆかいなチャリバカ達(笑)との自転車回想録です。

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俺のSR600日本アルプス・2日目その2 乗鞍~白樺湖

今回登場するルート(画像クリックで拡大)
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通過証明の為の撮影を終えて再びローディーの所まで戻ると、これから剣ヶ峰(標高3026m)まで登るという彼はビンディングシューズからスニーカーに履き替えて準備をしていた。

剣ヶ峰は日本で23番目に高い山とされ、ここ(畳平2702m)から山頂までは普通に歩いても片道1時間半で行けるらしい。
畳平までバスで来てそのまま頂上まで登る人は多く、初心者でも手軽に3000m級の山が楽しめるということで人気があるようだ。

彼からは一緒にどうですか?と誘われたが、今日の予定や明日以降の行程を思うと往復3時間という時間が貴重に思えて、最後まで悩んだが剣ヶ峰まで登るのは諦めた。
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ちなみに彼は天気が良ければほぼ毎週のように高山から乗鞍までヒルクライムし、そのまま剣ヶ峰まで登山をして帰るのだという。
やってる事も凄いけど、何よりこの環境が近くにあるというのが羨ましかった。


山へと登る彼を見送ってレストハウスがある方へ移動すると、店先でソフトクリームを食べていた観光客を見たら僕も食べたくなったので買ってみた。
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ここに来た時よりも上がって来たバスも増え、いつのまにか店先や駐車場は多くの観光客や登山者で賑わっていたが、自転車の数だって“みんなそんなに上りに来るのか!”ってくらい負けてない。
バリバリのクライマーばかりかと思っていたら、MTBとか夫婦でクロスバイクだったり、中には鹿児島から日本縦断中のツーリストなんてのもいた。

ひとしきり乗鞍を楽しんでいたら、ここに来て1時間が経過していた(笑)
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これはいかん!と最後に郵便局前(乗鞍には郵便局があるんです)にあったフォトスポットで記念撮影したら、いよいよ乗鞍を越えて長野県へと下ります。

畳平をあとにして来た道を少し戻り、岐阜県側の乗鞍スカイラインと長野県側の乗鞍エコーラインの接点である分岐点。
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さっき自分が上って来た方を見る。

畳平から来て右方向に少し進むとあるのが長野県との県境。
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乗鞍へ通じる2つの道路は「日本最高標高の道」として知られているが、その中でも乗鞍スカイラインの最高地点で2710m、畳平で2702mとされ、一番高いのは長野県との県境があるこの場所で標高は2715mとのこと。

ある意味、初めてここで“乗鞍を越えた”と言えるのかもしれない。

県境を越えてすぐ目に飛び込んで来るのがこの絶景。
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少し下るとあるのが大雪渓。
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今年は気温が高いようで残っているのはあれだけ。
ここからだと左上に一際聳える剣ヶ峰の頂が見える。

途中は乗鞍を目指して上る多くの自転車とすれ違った。
大学の自転車部らしき集団や数人のサイクリング仲間など。
平日でもこれだけ多いなら、天気のいい休日ならもっとすごいのだろう。

上ってきた乗鞍スカイラインと比べて、乗鞍エコーラインはタイトなコーナーが多い上に道は補修箇所も多く、バンピーな路面とブレーキ操作に神経を使いながら下り続けた。
基本的に車の往来が無いので走りやすい走行ラインを選んで下っていたのが、タイトな急カーブを大回りで上ってきた定期バスとあわや正面衝突(運転手のうわー!という表情がはっきり見えた)しそうになったりして、以後キープレフトを心がけながら無理せず下る。

1時間近く下り続けて、トイレ休憩で立ち寄った三本滝ゲート。
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この日のレストランは閉店しており自販機の炭酸飲料を飲みながら、これからの暑さに備えて防寒類は収納し半袖ジャージ+レーパンの格好になる。

三本滝ゲートを過ぎても道はずっと下り続けて、やがて国道158号線とのT字路へ。
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今朝、高山から上ったR158を真っ直ぐ走っていたら、平湯温泉や安房トンネルを経てここには左方向からやって来ることになる。

この先は松本に向かってまだしばらく下り続けるものの、大小様々なトンネル群が続き前評判では非常に危険で走りにくいとされるルートだ。
写真の場所は交差点を挟んで、すぐ左右両方向にトンネルの出入り口がある。
遠くは信越から飛騨を経て信州とを結ぶ交通の要衝であるため、特に大型車の交通量が半端なく国道を行き交う車列がなかなか切れない。
連続するトンネルはどこも狭いようで、自転車のような低速車が走っていると後続車はほぼ追い抜けないらしく、トンネル以外の場所もカーブが多いことから車も自転車も互いに気の抜けない状況が続きそう。
とりあえずこの交差点を渡ってトンネル手前で一旦待機し、後方のトンネルから出てくる車列の最後尾にタイミングを合わせてトンネルに進入→加速して付いて行くという作戦でこの区間を乗り越える。

それでも次の車列が後方から迫ってくるのをバックミラーで確認したので、長いトンネルを抜けたところで路肩に逃げ込むとそこは奈川渡ダム。
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近くの見学台に上がるとその高さに足がすくむ(僕は高い所が苦手w)。
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次のトンネルも同様に車列の最後尾を捕らえて一緒に下っていくと、やけにスピードが遅く終いにはトンネルの中で停まってしまう。
ここからでは先の様子が見えないのものの、どうやらトンネル内での大型車同士の離合で渋滞が起こっている様で、この先のトンネルでも何度も停車を余儀なくされた。

何とかトンネル群を脱して北アルプスの山裾に沿って下り続けて行くと、そこは田園風景が広がる安曇野。
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松本電鉄の新村駅を通った時に「青ガエル」と呼ばれる貴重な電車を見た。
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9/2 13:12 PC南松本(標高595m)157.3km地点
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気温はサイコン読みで37℃。
つい3時間ほど前まで居た乗鞍はだいたい12~14℃くらいととても涼しかっただけに、この気温差と暑さで身体がついて行けなくなりそうなほど。

その先のサークルKで僅かばかりの日陰を見つけて少し遅めの昼食を摂った。
ボトルの中身を満タンにするついでに購入したロックアイスも投入。
ここ数年のコンビニは氷が100円程度で売られているので、夏場のサイクリングではよく利用している。

松本界隈の街並みを右手に見下ろしつつアップダウンを幾つかこなし、
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長野道をアンダーパスして国道41号線に合流。

次のPCまで区間27kmくらいだが、途中の塩尻峠(1062m)をピークに6kmの上りがあるので暑さをしのぎながら慎重に上る。
ロックアイスで冷たくなったボトルの水を身体にかけると生き返る。

急勾配ではないので車はかなりの勢いで行き交っていて、大型車が追い越して行くときの強力な追い風に時折背中を押され、
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ダラダラと長い上りだったが思いのほか楽に峠を越えることが出来た様に思う。

9/2 15:33 PC岡谷湖畔公園(標高762m)184.2km地点
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岡谷の市街地を通り抜けて、諏訪湖の畔にある公園のモニュメントがPC。
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その向かい側にある何台も並んだ自販機でエナジー系ドリンクを投入した。

オンコースですぐ隣町にある下諏訪神社の方へと向かい、この先しばらく70km先の佐久まで峠越えと補給困難区間に入ることから、
下諏訪神社下の「最後のコンビニ」で食事と補給を行う。
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時刻は16:47、何とか日没までに次のPCにたどり着きたいと考えている。
その後のプランについては、さらにその次の大河原峠(2093m)を夜のうちに越えて佐久で仮眠というくらいしか頭になかった。

下諏訪神社の前を右左とクランクしたら住宅街の中の坂道をいきなり上り始める。
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この坂の上には高校があって下校中の高校生とたくさんすれ違う。
変な格好のオッサンがこの時間からどこに行くんだろう?みたいな視線を感じながらw
それにしてもこの坂も前評判通りのキツい上りが延々と続く。
先ほどの高校を過ぎるといよいよ人家も人気もない上り坂をなって、この時間たまに車が通る程度。
10%以上の上りが3~4km続き、ブルベ仕様の重いバイクで上るのがとにかくシンドかった。

それに加えてこの看板がアチコチに。
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もう不安で仕方ない。

途中から林になってそこを抜けると、キャンプ場や池がある開けた場所に出た。
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9/2 17:44 PC蓼の海公園(標高1250m)195.4km地点

何とか日没前に通過、7km進むのに1時間近くも掛かった。仕方ない。
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辺りは急速に暗くなり始めていたので、写真を撮って妻への定時連絡をしたらすぐにリスタート。
1kmほど下って県道に出ると今度は霧ヶ峰まで10kmの上り。
この時間通りもまばらな山道をクネクネと上って行くと、すっかり真っ暗になって2度目の夜を迎える。
周囲は高い木々に覆われていて他に何もないので、気晴らしにコマ図表示用のスマホから大好きなPerfumeを流しつつ淡々と上った。
やがて霧ヶ峰一帯の入口まで上って来ると、それまで気が付かなかった高原を吹き抜ける強い風に煽られながら、沿道のホテルやペンションの暖かな灯りを横目に前へと進んだ。

19:20 霧ヶ峰富士見台(標高1700m)

ビーナスラインとの接点にあるドライブインまで来ると風は一段と強くなり、さらには急速にガスが上がって来ているようで、瞬く間に周囲は深い霧に包まれていく。
同時に気温も下がってきている様でウエアがとても冷たく感じられたので、汗冷えする前に風がしのげる場所で新しいインナーウエアに着替えておく。
自販機で売られていたホットのミルクティーで身体を温めながら、この先のプランについて考えてみる。

ここからの道は少し先の車山高原をピークに白樺湖まで下るのみ。
その白樺湖の畔はリゾート地で沢山のホテルやペンションが立ち並んでいることは、昨年SR600FUJIで通ったのである程度知っていた。
この先の天気に大きな崩れは見られないが、雨雲レーダーによるとこの一帯に雲がかかっており、今後一時的に雨が降る恐れが見てとれる。
風は相変わらず強く吹き付けて霧も濃く、標高の高いこの場所にこのまま長居して雨にでも降られた時にはさらに身動きがとれなくなりそうだ。
とりあえず今夜は白樺湖周辺でのビバークを決めて、幸いLTEが繋がるスマホで3軒の安宿をピックアップし順番に電話するも最初の2軒は本日満室とのこと。
ちょっと焦りを覚えつつ3軒目に電話したらOKの返事が貰えた。

30~40分で行くことを伝え、強風に抗いなからすぐにリスタート。
ウインドブレーカーを羽織って霧の中を進むと、細かい粒子のような水蒸気がシットリとまとわりつき生地を通して肌寒く感じる。
車山高原まで2kmほど上ると、そこから白樺湖までは10kmのダウンヒル。
しばらくは前がよく見えずGPS画面のトラックラインでコーナーの形状を確認しながら慎重に進むも、ある程度下ったところで霧は徐々に晴れると、やがて白樺湖の畔に灯る無数の明かりが見えた。

20時過ぎ、だいたい30分ほどで今夜のビバーク先となる「プチホテルまほろば」に到着。
1階に土産物店がありこの時間でも店の明かりは煌々と点っていた。
料金は一泊素泊りで3000円。
自転車はホテル内のエントランスに置かせて貰えることに。
急な宿泊でお礼を言うと、今夜はたまたま他の宿泊客のチェックインが遅れていてフロントで待機していたら、そこに僕が電話を入れたところで対応して貰えたらしい。
何よりも嬉しかったのはホテルの向かいに茅野市運営の「すずらんの湯」という温泉施設があり、それだけでもラッキーなのだが、通常700円のところ400円で入れる入浴券をここのホテルで売って貰えた。

部屋は3階の和室でフカフカの布団がすでに敷いてあった。
温泉施設は20時半までの受付だったので荷物を置いて着替えたら急いで向かう。
閉館は21時なのであまりのんびりとは出来なかったが、貸切状態の大浴場でしっかり温泉に浸かり、頭と身体も洗えて大満足でした。
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夕飯の用意は無いし、日本一高所にあるコンビニで有名なローソンはすぐこの先にあるものの、残念ながらコンビニなのに営業時間は7~21時まで(笑)
部屋で携行食でも噛じって寝るかと考えながらホテルに戻ると、遅れてる宿泊客を待つために1階の土産物店で待機していたご主人を見つけたので、お願いしてどん兵衛を売って貰いました(嬉)
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高地なので気圧でパンパンに膨らんだ容器(笑)

部屋で荷物を整理しながらカップ麺を食べていたら、窓の外からドン!ドン!と音が聞こえたので外を見ると打ち上げ花火が。
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たまたまこの場所でビバークしたから見られたようなもの。

しかしながら次のPCである大河原峠を残して手前で留まってしまったことで、明日からのプランを大きく立て直す必要が出てきた。
この先に乗鞍のような超級クライムは無いものの、次の大河原峠(2093m)や後半430km地点にはしらびぞ峠(1833m)といった第一級の峠が待ち構え、その前後にも大小様々な峠や上りが幾つも控えている。
また後半は途中に110km近い補給困難区間もあって、白樺湖を起点とした場合、どこまで進んでどこで仮眠するのかといった“区切り”の難しい残距離でもあった。

今夜のビバークは正解だったのか、今後の展開にどう影響するのか…
すべて自己責任のブルベにあらゆる不安は尽きないが、まずは少しでも疲れを取って、また明日もたくさん走って少しでもゴールに近づけますように…

| ブルベ教のススメ | 18:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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