お前は何ば目指しよっとか◆熊本荒尾玉名大牟田の自転車好きと楽しむ、リーフの自転車回想録

ロードバイク・バッソ リーフを駆って自転車のあれこれに勤しむ、ゆかいなチャリバカ達(笑)との自転車回想録です。

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SR600北関東回想録その4 PC10直江津港~PC13渋峠

その3からの続き

(↓クリックで大きな地図)
sono4.jpg

不思議なものだ。

エアコンが立てる風切り音と真っ暗な部屋。目が覚めて枕元のケータイで時間を確かめる。時刻は午前3時半前。アラームが鳴る10分前だ。
アラームが鳴るまで目を閉じ、1分でも1秒でも回復に努めたい…そんな言い訳の裏で、現実から早く楽になりたいという自分の甘えも見え隠れする。

でも行かなきゃ。

起き上がってみると思いのほか身体はバキバキじゃないし、頭もスッキリしている。
顔を洗って歯を磨いて、手短に荷物をまとめる。

実はスタートからずっとニーウォーマーを履いて300kmを走って来たが、滑り止めのシリコンに被れて太腿を一周するようにミミズ腫れが出来ていた。一部は水膨れになっててシリコンと皮膚がくっついてる事を知らず、昨夜脱衣所で脱ぐ時に破けて飛び上がるほど痛い思いをした。そして全体的に痛痒い。
内腿の皮膚が破けてる箇所には手持ちの絆創膏を貼り、全体的には殺菌成分の入ったシャモアクリームを塗っておく。今回履いてきたレーパンの裾にシリコンが無かったのは幸いだった。

今日はこれから急勾配の関田峠から最高地点の渋峠へと、新潟→長野→群馬と連続で越えていく。まさにハイライトとも呼べる重要な1日。

残り300km。されど300km。


午前4時過ぎ。上越の湯を出て施設裏を通るコースに復帰する。
少し走った所にセブンイレブンが見えたのでここで朝飯と補給食を調達。

店先でおにぎりをほおばっていると、空がぼんやりと白み始めた。
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辺り一面に水田が広がっている。早朝の静かな一本道。並走する上越新幹線の向こうには、遠く妙高山を擁する妙高高原の山々が聳えているのが見える。
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陽が昇る前の凛とした空気と静寂の中、静から動へと動き出す世界。朝の光と共にモノトーンから彩豊かに移り変わる世界。
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無事に明日という今日を迎えられたこと、そしてまた長い1日が始まったことを強く実感する時だ。

上越の湯をリスタートして約10km。ここを右折すればいよいよ関田峠へのヒルクライムが始まる。
DSCF2893.jpg

序盤こそじわじわと上る感じだが、見通しのいい真っ直ぐの坂が多く、山の裾野に対して直登する感じで進んでいくのが判る。だいたいそういう坂道は急勾配な所が多い。

するとなんと正規ルートは通行止で、迂回路の指示がなされている。
DSCF2895.jpg
出発前に把握していなかった情報なので、一旦立ち止まって迂回ルートをGoogleMapで確認すると、どうやら並行する川の対岸にある集落を通り3km先の場所で正規ルートに復帰するようだ。正規ルートは見た感じバイパスの様なので、迂回路はその旧道だったのかもしれない。

僅かに色付き始めた稲穂が広がる段々畑を見ながら登っていく。
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と、ここまでは長閑で平和な道でしたが、無事に正規ルートに復帰してからはその様子が一変する。急斜面にへばり付く様に立ち並ぶ茅葺き屋根の民家。道は軽く15%を超える激坂だった。ちょっと緩く感じられる場所もあったが、それでも10%を下回ることはない。

これが噂に聞く関田峠か。
関田峠は新潟と長野の県境に位置し、日本でも有数の豪雪地帯としても有名な地域。毎年6月初旬まで冬季通行止めとなるほどだ。

そんな地域のまして急勾配の建つ家に住む人達って、冬場はどんな暮らしをしているのだろうか。そんな事を考えたりしながら少しでも気を紛らわしつつ、目の前の激坂に必死に抗い続けた。
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腰が爆発しそうになると道幅いっぱいに蛇行しながらのダンシングで切り抜ける。あまり前には進まないが、仮想的に勾配が緩和するので楽なった気がする。

だがそれも長くは続くはずもなく、エゲつない落差のヘアピンとつづら折れのカーブを息も絶え絶え制した所で、ちょうど上越の街並みを望む場所に出たので、撮影を理由に坂の途中で足を止めた。
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止まると肌寒いが動くと暑い。そして何より激坂でのリスタートはペダルキャッチが難しい。

迂回路から復帰して延々と10%を下回ることのない坂道を7km登ってきた。朝ご飯を食べたコンビニからちょうど2時間。

突然牧野が広がるこの場所に。光ヶ原高原と呼ばれる場所に出ました。
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奥に聳える妙高山と一緒に。
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時刻は7時前。朝陽でキラキラと照らされたこの場所は、牧野を吹き抜ける風の音と自分の息遣いしか聞こえない、まるで時間が止まっているかのようで、しばし見とれてしまいました。

といっても関田峠へはまだまだ登らなくてはなりません。
貴重な足休めとなった牧野の道を過ぎると、再び急勾配の上り坂に。

しばらく登ると今度はこのような看板の場所が。
DSCF2909.jpg

バイクを停めて行ってみるとこんなのがありました。
DSCF2910.jpg
左は実際のあさま山荘事件で集められた鉄球の1つだそうで、右はそれを題材にした映画撮影で使われた鉄球だそうです。
ここもまた上越の町が眼下に広がる見晴らしの良い場所でしたよ。

リスタートしてさらに上り続けると、でたっ!これぞ激坂の証。
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もうお腹いっぱい。そろそろ10%未満の坂が登りたいよ。

7:35 334.2km PC11関田峠

最後の最後まで登らされましたが、ようやく標高1100mの関田峠に着きました。やれやれといった感じです。
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周囲はブナの森で特に眺望はありません。
写真だけ撮ったら、休憩は峠を下りてからにしましょう。

ここからは新潟県を後にして、いよいよ長野県へ。

下りながらブナの森を抜けると、視界がパッと拓けて見晴らしのいい場所を駆け下りて行きます。
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それに今日はいい天気。気温も高くなりそうだ。
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上越では簡単な朝ご飯だったこともあり、山を下りてホッとしたのか急にお腹が空いてきた。
コンビニがあったらとそこで食べようと探していたら、木島平村でローソンを見つけ立ち寄って行くことに。
まだ8時半くらいだったが気温は25℃もあってじっとしてても暑い。ちょうどコンビニ裏に木陰があったのでそこの腰掛け、大盛りパスタとバナナ、パックのオレンジジュースで腹を満たした。
次のPCの湯田中温泉にもローソンがあったので、渋峠に向かう前の補給はそこでいいだろう。

だがその湯田中に向かうのも簡単には行かせてくれない。それがシューペルランドネ。
スキー場が多く点在する山側の国道を通って行くらしい。
竜王スキー場の入口をピークに、その道程は伏兵と呼べるほどノーマークらしい。

食事を終えてリスタートすると、山の裾野に沿って徐々に高度を上げていく。
国道403号に合流するとさらに勾配が増し、長い上り坂が延々と続いた。
何よりも辛かったのが高い気温。気付けばサイコンの表示は34℃を示していた。そりゃ暑いはずだ。
初日は1日を通して肌寒いか20℃くらいまでしか上がらなかった事もあり、積んでいたダブルボトルも1本しか稼働しなかったが、今は2本目のボトルに水が欲しい。火照った身体に掛ける水が欲しいんだ。
ついに飲用のボトルが空になるが、こんな時に限ってなかなか自販機が現れない。なんてこった。

そんな中、公衆トイレが併設された箱型のバス停が視界に入る。幸い手洗い水栓があって、とりあえずボトルに水を汲み頭から被った。顔を洗って、サイクルキャップを濡らして被ると気持ちが良かった。背に腹は変えられない。喉も乾いていたので水も飲んだ。2本のボトルを満タンにして、バス停の軒先で少し休んでからリスタート。

リフレッシュが功を奏したのか、ここからは脚も少し回るようになってきた。
それでも這う這うの体で何とかピークを越えられました。
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この後の渋峠はちゃんと越えられるかな。大丈夫か、俺。

10:42 376.7km PC12湯田中

眺望抜群の豪快なダウンヒルのあと、
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林檎農園が広がる長閑な坂道を上っていくと長野電鉄の湯田中駅前に到着。
その向かいにあるローソンで補給食を買ってレシートチェックとした。せっかくなので駅にも行ってスタンプをブルベカードに押してくる。

事前の走行プランでは渋峠まで4時間のヒルクライムを見込んでいる。コンスタントに上り続ければ3時間くらいで行けるだろうが、もうゆっくりしか登れないし、途中の休憩を入れればどうせそのくらいは掛かるだろう。実際に今の現状は計画より若干リードしているし、十分な余裕がある。焦らずじっくり走ろうじゃないか。

ボトルは2本とも満タン!補給食もOK!
標高差1500m以上、標高2172mの渋峠にいざ!

国道292号に合流するアプローチからいきなりパンチのある上り坂が続く。そして暑い!暑すぎる!
早速首筋と腕に水を掛ける。ボトルの中身を氷水にしておいたのは当たりだったが、日差しが強くてすぐに干からびていく感じだ。
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こりゃ、ループ橋を越えるまで日陰はなさそうだな…。

反対車線をサイクリストが豪快に下ってくる。おおお、気持ちいいだろうな~と羨ましく思いながら、互いに手を挙げたりサムアップで挨拶を交わす。
次々と下りてくるサイクリストを見るとみなフレームサイズが大きく、手足が長い。海外サイクリストのようだ。
サポートカーも付いている様で車の中からも手を振って貰えた。

ジャージと反射ベストのフルジッパーは全開。日陰の場所も増えて幾分助かってはいるが相変わらず気温は高い。
もちろん脚力も相変わらずだwww

(当時から)2年前に走ったSR600富士で初めて渋峠に上り、その時はいま上っている道を下って来た。
湯田中まで1時間は下り続けたような。下ってる途中で眠くなって我慢できず昼寝したっけ。
そんな事を思い出しながら、所々記憶に残る風景をトレースしていく。
あの時はビュンビュン下るだけ下って分からなかったけど、蓮が浮かぶ池や源泉が吹き出す大噴泉なんてあったんだ。
長くて急な坂を登るのは楽なことではないが、否応なくゆっくりとしか流れない景色の中で、新しい発見や風景に出会える事を思えば、それも悪くない。これもまたシューペルランドネなんだろう。

やがて視線の遥か先に横手山ドライブインが見えた。
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ここの位置からだとあと標高差400mくらい。あそこまで登れば峠も近い。

硯川ホテルを過ぎると、それまでの直線的な道程からシュプールを描くような道程に。
徐々に高度を上げつつ、だんだんと木々も低木になり、眺めの良いパノラマの風景が続きます。
目線の先に見えていたドライブインも気付けば頭上に。展望台から景色を楽しむ人の姿もここからだと見えます。
最後のヘアピンを上り終え、目標だった横手山ドライブインを通過すると峠までもうひと踏ん張り。

峠の直前にあるスノーシェッド。
DSCF2923.jpg
標高は既に2000mを超えている。あんなにキツかったのに今は心なしかペダルを回す足取りも軽い。
こみ上げる達成感と最高地点というハイライトを目前にして寂しさもあり…でもやっぱり嬉しいかな。

スノーシェッドを抜けると空の近さに驚く。
そして群馬と長野に跨って建つ渋峠ホテルがついに見えてきた。

14:52 402.0km PC13渋峠

湯田中をリスタートしたのが11時半頃だったのでおよそ3時間半で登って来ることが出来ました。思ってたよりも速かったので素直に嬉しい。よく頑張った、俺。

2年ぶりの2回目の渋峠に自転車で上りました。
DSCF2925.jpg

通過証明の写真を撮ったら、前回立ち寄らなかった向かいの渋峠ホテルへ。
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ここで貰える日本国道最高地点到達証明(1枚100円)をゲット。
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せっかくなので5種類全部貰いました(笑)

渋峠のアイドルであり、渋峠ホテルの看板犬。
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奥がインディー君で手前がマーカス君じゃないかな?

上って来るときはずっと晴れてたのに、群馬側のどんより曇り空。
到着した時は少し風が強いくらいでしたが、ホテルから出ると辺り一面真っ白にガスっていてどうも雲の中みたいです。
気温が急速に低下し風も突風が吹くなど、そこ10分くらいの間にエライ事になってきました(焦)

急いで上下レインウエアを着込んでリスタート。とりあえず群馬側に少し下った所の石碑まで移動します。
石碑の周りには観光客やら他のサイクリストが代わる代わる記念撮影していたので少し待っていると、次第に視界が晴れてきましたが下界や背景は真っ白なままです。

集団でラファのウエアでお揃いのサイクリストにお願いして撮って頂きました。
IMG_0996.jpg

そして2年前のアレを戻しておきますか(笑)
IMG_0998.jpg

ちなみに2年前のアレとはこちらのシーンですw
IMG_1828.jpg

群馬側のロケーションは少し残念でしたが、2年ぶりの渋峠にまた来ることが出来て最高でした。
覚悟はしていたけどやはり長野側から登る渋峠はキツかった。やっぱここに来るならダイナミックな景色が楽しめる草津から登るのがいいな。オススメです。

1日に大きな峠を二つも越え、ゴールまで残り200kmを切ったいま、坂の事は少し忘れて、ここからはしばしご褒美のロングダウンヒルを楽しみたいと思います。

その5に続く~

| ブルベ教のススメ | 17:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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